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三重県(松坂牛県)

三重県といえば、伊勢国ですが、その他に伊賀国、志摩国、それに紀伊国の一部も含まれており、三重県の名称は一時県庁が置かれた四日市が三重郡に属することからきています。

 

県庁所在地の津はもともと安濃津と呼ばれる良港として栄え、中国の書に坊津(鹿児島)、博多と並べて紹介されたほどでした。ところが、1498年の明応地震で土地が隆起して港としての機能は失われました。

 

近世的な城としては、織田信長の弟信包によって整備され、関ヶ原の戦いのあと領主となった藤堂高虎によって完成。築城の名手といわれた高虎にしては平凡な平城ですが、そのかわり領内の伊賀上野に日本最高といわれる石垣を持つ城を築いて大坂方に対する防御線としました。

 

上野は松尾芭蕉の生地であり、伊賀忍者の里でもあります。県内最大都市は商工業の中心である四日市。東海道五十三次の宿場町で幕府の代官所も置かれていましたが、明治に入り近代的な港湾が整備され、戦後は石油化学コンビナートが発展。しかし、これが大気汚染を引き起こし喘息被害をひろげ反公害運動の原点の一つになりました。

 

今ではイオンになっていますが、スーパーのジャスコの前身となった岡田屋は地元の呉服屋であり、日本トランスシティは地元経済界の中心企業。県下第二の都市、鈴鹿にはホンダの自動車工場が進出し、サーキット場もオープン。八時間耐久レースやF1開催の時は若者たちが押し寄せ、普段はテーマパークとして賑わっています。

 

松阪は蒲生氏郷の開いた城下町で、三井家は近江からここに移り、やがて江戸に越後屋を開きました。市内の「和田金」は日本で一番名のしれたすき焼き店として有名。

 

皇室の祖先とされる天照大神を祀る伊勢神宮は毎年の正月4日に首相を始め閣僚が参拝します。内宮と外宮の二つの神社に分かれていますが、いずれも遷宮という習慣で20年ごとに建て替えられ、その時期になると日本全国から観光客が訪れます。

 

ここ伊勢の名物といえば赤福餅ですが、ここが中心になっておかげ横丁と呼ばれる昔の門前町を復元した観光施設があり、伊勢うどんなどのご当地グルメが楽しめるとあって平日でも観光客で賑わっています。

 

三重県はこのほかにも、魅力的なテーマパークが多くあります。天然ガス採掘のためのボーリングで偶然にも温泉が出た木曽三川河口の長島温泉の「スパワールド」は、木製ジェットコースター「ホワイトサイクロン」などで人気。

 

伊勢戦国村は安土城の天守閣を復元するなど戦国時代を演出。また、北伊勢は流通の大激戦地でマイカル桑名やパワーシティ四日市は全国でも最先端のショッピングセンター。首都移転問題についても、鈴鹿山麓や滋賀、奈良、京都の境界地域の畿央高原といった候補地を持っています。

 

三重県民の県民性としては、伊勢商人に対して「伊勢乞食」などと揶揄されたこともありましたが、実際には温暖な気候もあって穏やかでがつがつしない県民性でもあります。

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